目が疲れると首もこる?眼精疲労と首こりが連動する理由を解説!
2026年09月16日
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「パソコンを使っていると、目が疲れるだけでなく首までこってくる」
「夕方になると、目の奥から首の付け根まで重く感じる」
そんな経験はありませんか?
目と首は離れているため、それぞれ別の不調のように感じるかもしれません。
実際には、目の疲れと首の不調には関連があることが研究でも報告されています。
パソコンやスマホを見るとき、身体は目だけを使っているわけではありません。見たいものに視線を合わせるために、目から入る情報だけでなく、頭の動きや首の位置などの情報も使っています。
さらに、長時間のデスクワークでは、画面を見るための頭の位置や首・肩・背中の使い方も、目と首の疲れを考えるポイントになります。
この記事では、なぜ目の疲れと首こりを一緒に感じることがあるのかを、研究で分かっていることと身体の仕組み、デスクワーク中の身体の使い方から解説します。
目だけを休ませても、首だけを揉んでも繰り返してしまう方は、身体の見方が少し変わるかもしれません。
目が疲れると首もこる?眼精疲労と首こりには関連がある
「目が疲れると、首までこってくる」
こうした目と首の関係は、研究でも報告されています。
2019年に発表された、これまでの研究をまとめた系統的レビュー・メタ解析では、視覚と首の不調との関連が報告されています。
具体的には、目の不快感が強い人ほど首の不快感も強い傾向や、近くを見るときにピントを合わせる働き、左右の目を一緒に使う働きと、首・肩周辺の筋肉との関連などが報告されています。
つまり、「見る」という働きは目だけで完結しているのではなく、首や肩の状態とも関わっていることが研究から分かってきています。
また、40歳未満のデジタル機器使用者を対象とした2023年の系統的レビューでは、1日4〜5時間を超える画面使用や、画面を見るときの作業環境がよくないことは、デジタル眼精疲労の症状が強いことと関連していました。
パソコンやスマホを使っていて、
「目が疲れると首もつらくなる」
という場合には、目と首を別々に考えるだけでなく、画面を見ているときに目・頭・首・身体をどのように使っているのかまで確認することが大切です。
こんな方は目の疲れと首こりを一緒に感じていませんか?
デスクワークやスマホを使っているとき、次のような状態になることはないでしょうか。
- 午前中は平気でも、夕方になると目も首もつらい
- パソコンに集中すると、いつの間にか顔が画面へ近づいている
- 仕事が終わる頃には、首から背中まで張っている
- スマホを長く見たあと、目と首の両方が疲れている
- 首の付け根から後頭部にかけて重く感じる
- 集中していると、顎や顔にも力が入っている
- 長時間ほとんど姿勢を変えずに仕事をしている
こうした状態では、目や首の状態に加えて、画面を見ているときの身体の使い方も確認したいポイントです。
では、離れているように見える「目」と「首」は、身体の中でどのようにつながっているのでしょうか。
なぜ目の疲れと首こりは連動するの?
ものを見るときは目だけが働いているわけではない
歩きながらお店の看板を見ているとき、身体や頭は少しずつ動いています。
それでも、看板に視線を向けて文字を読むことができます。
このとき身体では、目から入ってくる情報だけでなく、頭がどの方向へ動いているのか、首がどの位置にあるのかといった情報も使われています。
つまり、ものを見るときには目・頭・首が連携して視線を調整しているのです。
頭の動きや傾きを感じ取る仕組みには、耳の奥にある「前庭系」が関わっています。
首からも、「今、頭や首がどの位置にあるのか」「どの方向へ動いているのか」という情報が入ってきます。
このように、自分の身体がどの位置にあり、どのように動いているのかを感じる感覚を「固有感覚」といいます。
目から入る情報、頭の動き、首の位置や動き。
こうした情報を使いながら、私たちは見たいものへ視線を合わせています。
頭が動いても見たいものが大きくぶれない理由
歩いていると頭は動いているのに、目の前の景色が毎回大きくぶれて見えるわけではありません。
ここには、目と頭を連携させる身体の仕組みがあります。
たとえば、正面にあるものを見ながら頭を右へ動かすと、目は反対の左方向へ動きます。
頭の動きを目の動きで補うことで、見ているものから視線が大きく外れにくくなります。
この仕組みを**前庭動眼反射(VOR)**といいます。
VORには、耳の奥にある前庭系が捉えた頭の動きの情報が使われています。
つまり、「見る」という働きには、眼球だけでなく頭の動きも関わっています。
首から入る情報も目の動きに関わっている
目と首の連動には、**頸眼反射(COR)**という仕組みもあります。
CORは、首から入ってくる感覚に応じて起こる目の反応です。
身体には、首からの情報と目の動きをつなぐ仕組みがあるということです。
そして、首に痛みがある人では、この反応に違いがみられた研究があります。
2016年の研究では、首に痛みがある37人と、首に痛みのない30人を比較しました。
その結果、首に痛みがある人ではCORの反応が大きくなっていました。
頭の動きに関わるVORには、両グループで明確な差はみられませんでした。
この結果から、首に痛みがある人では、首からの情報と目の動きをつなぐ反応にも違いがみられることが分かります。
目と首が一緒につらくなる背景を考えるときには、姿勢や筋肉だけでなく、こうした目・頭・首の連携も関わるポイントになります。
首の付け根にある「後頭下筋群」も目と首の連動に関わる
では、首はどのように頭や首の位置を感じ取っているのでしょうか。
ここで関わってくるのが、首の付け根にある後頭下筋群です。
後頭下筋群は頭と首の境目にある筋肉
後頭下筋群は、後頭部と首の骨をつないでいる小さな筋肉の集まりです。
場所は、ちょうど頭と首の境目の深いところにあります。
頭を動かすだけでなく、頭や首の位置を感じ取ることにも関わっています。
その働きに関係しているのが、筋肉の中にある「筋紡錘」です。
後頭下筋群には位置や動きを感じるセンサーが多い
筋紡錘は、筋肉の長さやその変化を感じ取り、その情報を身体へ伝えるセンサーのような役割をしています。
後頭下筋群を調べた解剖学的研究では、筋紡錘が高い密度で存在することが報告されています。
そのため後頭下筋群は、頭を動かすだけでなく、頭や首が今どの位置にあるのかを身体が把握するための情報にも関わっています。
ここまでをつなげると、
目から入る情報
頭の動きの情報
首の位置や動きの情報
こうした情報を使いながら、視線・頭・身体を調整していることが分かります。
目の疲れと首こりが一緒にある方では、首の付け根や後頭下筋群も身体の状態を確認する場所の一つになります。
デスクワークでは目と首だけでなく身体全体も使っている
目・頭・首が連携していることは、デスクワーク中の身体の使い方にもつながります。
気づくと顔がモニターへ近づいている
パソコンに集中していると、いつの間にか顔がモニターへ近づいていることがあります。
文字が小さい、モニターが遠い、画面が見づらい、長時間同じ作業を続けている。
こうした状況では、見やすい位置に合わせて身体の位置も変わることがあります。
頭が身体より前に位置するときには、首の位置だけでなく、肩や背中の状態も変わっていることがあります。
そのため、首こりがある方では、首の後ろだけでなく、首の前側、肩、背中なども含めて、どこに緊張があるのか、身体がどのように動いているのかを確認することが大切です。
集中していると顎にも力が入っていることがある
パソコン作業に集中しているとき、
「気づいたら歯を噛みしめていた」
「仕事が終わると顎まで疲れている」
という方もいます。
頭や首の位置と、顎を動かす筋肉との関連を示した研究もあります。
健常者15人を対象に、普段の頭の位置と、頭を前へ移動させた状態で噛むときの筋肉の活動を比較した研究では、頭を前へ移動させた状態で咬筋の活動が増えていました。
咬筋は、食べ物を噛んだり、歯を食いしばったりするときに使う頬のあたりの筋肉です。
この結果から、頭や首の位置と顎周辺の筋肉の働きには関連がある可能性が示されています。
また、2025年に発表された系統的レビュー・メタ解析では、歯ぎしりや食いしばりなどのブラキシズムがある人とない人で、一部の頭頸部の位置に違いが報告されています。
頭・首・顎は別々に動いているのではなく、それぞれの状態を確認していきたい場所です。
よつ葉接骨院でも、目や首の疲れがある方に食いしばりの自覚がある場合は、顎や顔周辺の状態も確認しています。
目と首が疲れたときにできる4つの対策
目と首の両方がつらいときは、普段の画面の見方や仕事の環境も確認してみましょう。
1.画面から目を離す時間をつくる
長時間画面を見続けている場合は、途中で画面から目を離す時間をつくります。
デジタル眼精疲労がある29人を対象とした研究では、「20分ごとに、20秒間、20フィート(約6m)先を見る」という20-20-20ルールを知らせるリマインダーを使用したところ、2週間後に目の疲れやドライアイの自覚症状が軽減しました。
仕事の合間に画面から目を離し、遠くを見る時間をつくることは、取り入れやすい方法の一つです。
2.同じ姿勢が長く続いたら身体を動かす
デスクワークでは、一つの姿勢を長く続けないことも大切です。
立ち上がる、少し歩く、肩を動かす、首や背中を無理のない範囲で動かすなど、仕事の合間に身体の位置を変える時間をつくります。
同じ姿勢を保ち続けることより、こまめに身体を動かすことを意識してみてください。
3.モニターや文字を見やすくする
文字が小さくて読みにくいと、顔を画面へ近づけて見ていることがあります。
文字を大きくする、画面との距離を調整する、モニターの高さや角度を見直す、照明や画面への映り込みを調整するなど、無理なく見られる環境を整えます。
デジタル眼精疲労についてまとめた系統的レビューでも、画面を見るときの作業環境がよくないことは、症状が強いことと関連していました。
身体を画面へ合わせるだけでなく、画面や仕事環境を身体に合わせることも大切です。
4.首だけでなく肩や背中も動かす
首がつらいと、首の部分を揉みたくなることがあります。
デスクワークでは、首と一緒に肩や背中も長時間使っています。
肩をゆっくり動かす、胸を開く、立ち上がって身体を動かすなど、首以外の場所も無理のない範囲で動かします。
痛みやしびれが強くなる動きは中止してください。
急に見え方が変わった、強い目の痛みがある、しびれや筋力低下が進んでいるといった場合には、セルフケアを続けず医療機関へ相談してください。
よつ葉接骨院では「目と首の連動」から身体全体を確認します

よつ葉接骨院・整体院では、目と首が一緒につらくなる方に対して、頭から首、肩、背中まで身体全体の状態と、普段の仕事や生活での身体の使い方を確認しています。
AI姿勢解析で頭から身体全体の状態を確認
デスクワークが長い方では、モニターを見るときに顔が身体より前に位置していたり、背中が丸くなっていたりすることがあります。
当院では必要に応じてAI姿勢解析を使用し、頭、肩、体幹などがどのような位置にあるのかを確認します。
AI姿勢解析は、現在の身体の状態を把握するための一つの情報として活用しています。
さらに、
- 首がどのくらい動くのか
- 動かしたときに気になる場所はあるか
- 肩や背中はどのように動いているか
- どの筋肉に強い緊張があるか
なども実際に確認します。
仕事中の姿勢、モニターの位置、作業時間、休憩の取り方なども伺いながら、身体の状態と日常生活の両方を見ていきます。
頭部・後頭下筋群から首の前側、肩、背中まで確認
施術でも、その方の状態に合わせて確認する場所を考えていきます。
必要に応じて頭部から施術を始め、リラックスしやすい状態を目指しながら、首や身体へアプローチします。
今回紹介した後頭下筋群も、実際に状態を確認する場所の一つです。
さらに、首の前側・後ろ側、肩、背中など、その方の状態に合わせて確認して施術します。
デスクワークが長い方では、顔が身体より前に位置し、首だけではなく背中まで強く張っているケースもあります。
また、当院で目や首の疲れを訴える方をみていると、後頭部だけではなく、首の前側や背中、顎周辺にも強い緊張を感じるケースがあります。
これは当院での臨床経験です。
食いしばりを自覚している方や顎周辺に強い緊張がある方では、必要に応じて顎や顔周辺の状態にも目を向けます。
後頭下筋群、首の前側、肩、背中、顎周辺など、実際の身体を確認しながら、その方に必要な場所へアプローチする。
これが、よつ葉接骨院・整体院で大切にしている考え方です。
施術だけで終わるのではなく、モニターの見方や仕事中の身体の使い方、休憩や身体活動など、日常生活にも目を向けます。
目と首の疲れを繰り返している方が、仕事や家事、趣味などを元気に続けられる身体づくりを一緒に考えていきます。
まとめ|目の疲れと首こりは身体の中でつながっている
目の疲れと首の不調には、研究でも関連が報告されています。
その背景には、私たちが目だけでものを見ているわけではないという身体の仕組みがあります。
頭が動いても視線を安定させる「VOR」。
首からの情報と目の動きに関わる「COR」。
頭や首の位置を感じ取ることに関わる「後頭下筋群」。
目から入る情報だけでなく、頭の動きや首の位置などの情報も使いながら、私たちは視線を調整しています。
さらにデスクワークでは、首の前後、肩、背中、顎周辺なども同じ作業の中で使っています。
目の疲れと首こりを繰り返しているときは、目や首だけではなく、画面を見る環境や身体全体の状態まで確認することが大切です。
よつ葉接骨院・整体院では、AI姿勢解析や身体の動き、筋肉の状態などを確認しながら、一人ひとりに合わせて身体をみていきます。
「パソコンを使うと、いつも目と首が一緒につらくなる」
「首を揉んでも、仕事をするとまたつらくなる」
そんなお悩みがある方は、一度身体の状態を確認してみませんか。
目や首だけにとらわれず、元気に過ごせる身体づくりを一緒に考えていきます。
あなたの身体には、元気になる力がある。
治すでも、癒すでもない。“ととのえる”という新しい選択。
繰り返す目の疲れや首こりでお悩みの方は、よつ葉接骨院・整体院へご相談ください。
参考文献
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執筆者紹介
執筆者:柔道整復師 宮寺 雅佳(よつ葉接骨院 院長)
臨床現場で19年以上、これまで3万人以上の方の身体のお悩みに向き合ってきました。
よつ葉接骨院では、「痛い場所だけにとらわれず、身体全体を見ること」を大切にしています。
腰痛や肩こりなどの不調は、痛みを感じている場所だけでなく、身体の動きや活動量、日々の過ごし方など、さまざまな要素が関係していることがあります。
そのため、問診や身体の動き、姿勢などを確認し、一人ひとりの状態に合わせて施術やセルフケアをご提案しています。
目指しているのは、痛みだけにとらわれず、その方が元気な毎日を送れるようサポートすること。
この記事も、医学的な情報をもとに、できるだけ分かりやすくお伝えすることを心がけて作成しています。
よつ葉接骨院 / よつ葉整体院(横浜市鶴見区・京急生麦駅徒歩1分)
肩こり・頭痛・腰痛・自律神経の乱れなど、慢性的な不調を中心に、一人ひとりの身体の状態に合わせた施術を行っています。
国家資格を持つ院長が、AI姿勢分析や可動域検査などを用いて原因を確認し、筋肉や関節だけでなく、身体全体のバランスを考慮した施術をご提供しています。
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