ストレートネックはスマホやPCが原因?首の痛みとの関係やセルフケアをわかりやすく解説
2026年07月31日
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「ストレートネックですね」と言われて不安になっていませんか?
健康診断や整形外科でレントゲンを撮った際に、「ストレートネックですね」と言われた経験はありませんか?
また、スマートフォンやパソコンを長時間使う生活が続き、
- 首や肩がこりやすい
- デスクワークの終わり頃になると首が重だるい
- 頭痛が起こることがある
- 「スマホ首」と言われて気になっている
というお悩みを抱えている方も多いでしょう。
インターネットでは「スマホがストレートネックの原因」「ストレートネックは治さなければいけない」といった情報を目にすることがあります。しかし、実際にはストレートネックと症状の関係はそれほど単純ではありません。
この記事では、
- ストレートネックとはどのような状態なのか
- スマホやパソコンとの関係
- 起こりやすい症状
- 今日からできるセルフケア
- 当院が考える首への負担を減らすためのポイント
について、医学的な知見を踏まえながらわかりやすく解説します。
ストレートネックとは?
首の骨には本来ゆるやかなカーブがあります
首の骨(頚椎)は7つの骨で構成されており、本来は前方へゆるやかに反る「前弯(ぜんわん)」というカーブがあります。
このカーブは約4〜6kgある頭の重さを分散し、歩く・振り向く・仕事をするなど日常生活で首にかかる負担を和らげる役割を担っています。
一方で、このカーブが小さくなったり、まっすぐに近い状態になったりした頚椎の配列を、一般的に「ストレートネック」と呼びます。
ただし、ストレートネックは病名ではなく、画像上の特徴(所見)を表す言葉として使われることが多い点は知っておきたいポイントです。
ストレートネックだから痛みが出るとは限りません
「ストレートネック=首が痛くなる」と思われがちですが、現在の研究では、頚椎のカーブと痛みの強さには必ずしも一致した関係があるとは言えないことが報告されています。
実際には、
- ストレートネックでも症状がない方
- 正常なカーブでも首や肩の痛みがある方
のどちらも珍しくありません。
そのため、「ストレートネックだから治らない」「首の形が悪いから痛い」と決めつける必要はありません。
大切なのは、画像だけを見るのではなく、筋肉や関節の動き、生活習慣、姿勢なども含めて身体全体を評価することです。
ストレートネックになりやすい原因とは?
ストレートネックは、一つの原因だけで起こるものではありません。
現在の研究では、加齢や生活習慣、仕事環境、姿勢など、さまざまな要因が関係すると考えられています。その中でも、首に負担がかかる姿勢や身体の使い方が長時間続くことは、ストレートネックと関連する可能性がある要因の一つです。
ここでは、日常生活で首への負担が大きくなりやすい代表的な要因をご紹介します。
長時間同じ姿勢が続く
デスクワークや勉強、車の運転などで長時間同じ姿勢が続くと、首や肩の筋肉は頭の重さを支え続けることになります。
また、身体を動かす機会が減ることで、首や背中、肩周りの関節も動きにくくなり、首に負担が集中しやすくなることがあります。
仕事や勉強に集中していると、気づかないうちに何時間も同じ姿勢になっていることも少なくありません。
スマホやパソコンは「原因」とは言い切れません
「スマホ首」という言葉が広く知られるようになり、「スマホを使うとストレートネックになる」と思われることがあります。
しかし、現時点ではスマートフォンやパソコンの使用そのものがストレートネックの原因であると断定できるわけではありません。
一方で、スマートフォンを長時間見続けたり、パソコン作業で頭が前に出た姿勢が続いたりすると、首や肩の筋肉に負担がかかりやすくなることは、多くの研究で示されています。
つまり、問題なのはスマホやパソコンそのものではなく、うつむいた姿勢や前かがみの姿勢が長時間続くことだと考えられます。
そのため、作業の合間に身体を動かしたり、画面の高さを調整したりすることが、首への負担を減らすポイントになります。
胸椎や肩甲骨の動きも大切です
首は単独で動いているわけではありません。
振り向く、上を向く、下を向くといった動作では、頚椎だけでなく、胸椎(背中の上部)や肩甲骨も連動して動いています。
しかし、デスクワークなどで同じ姿勢が続くと、胸椎や肩甲骨の動きが少なくなり、その分を首だけで補うような状態になることがあります。
その結果、首の筋肉や関節への負担が大きくなり、首こりや肩こりなどの不調につながる可能性があります。
生活習慣も影響する可能性があります
首への負担は、姿勢だけで決まるものではありません。
例えば、
- 運動不足
- 長時間座っている生活
- 身体を動かす機会が少ない生活
- 作業環境が合っていない
なども、首や肩への負担に影響する可能性があります。
もちろん、これらの要因があるから必ずストレートネックになるわけではありません。
ストレートネックは一つの原因だけで起こるものではなく、複数の要因が重なって生じると考えられています。
そのため、「首だけ」を見るのではなく、胸椎や肩甲骨の動き、日頃の姿勢、身体の使い方まで含めて考えることが大切です。
スマホやPCはストレートネックに関係する?
長時間の前かがみ姿勢は首への負担につながる可能性があります
近年では、スマートフォンやパソコンを使う時間が長くなり、「スマホ首」という言葉も広く知られるようになりました。
スマホやPCを使用するときは、画面を見るために頭が前へ出たり、うつむいた姿勢が続いたりしやすくなります。
頭の重さは成人で約4〜6kgありますが、頭が前方へ傾くほど首や肩周囲の筋肉はその重さを支え続ける必要があります。
その結果、
- 首の筋肉の疲労
- 肩周囲の筋緊張
- 同じ姿勢による関節の動きの低下
などが起こりやすくなる可能性があります。
「スマホが原因」と断定はできません
一方で、「スマホを使うとストレートネックになる」と言い切れるだけの強いエビデンスは、現時点では十分ではありません。
研究では、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、前方頭位姿勢(頭が前へ出た姿勢)は首の痛みや筋骨格系への負担と関連する可能性が示されています。
しかし、首の痛みには、
- 加齢
- 身体活動量
- 睡眠
- ストレス
- 運動習慣
- 筋力や柔軟性
- 仕事環境
など、さまざまな要因が関わると考えられています。
つまり、スマホやPCだけが原因なのではなく、「長時間同じ姿勢が続くこと」や「首に負担が集中する身体の使い方」が問題になりやすいと考えるほうが、現在の知見に近いと言えるでしょう。
デスクワークをしているから必ずストレートネックになるわけでも、スマホを使っているから必ず首が痛くなるわけでもありません。
大切なのは、作業時間だけでなく、途中で姿勢を変えたり身体を動かしたりして、首だけに負担が集中しない環境をつくることです。
ストレートネックで起こりやすい症状
ストレートネックという言葉を聞くと、「首の痛みの原因」とイメージされることがあります。
しかし、前述したように、ストレートネックそのものと症状が必ずしも一致するわけではありません。
実際には、首の筋肉や関節への負担、長時間同じ姿勢が続くこと、身体の動かし方など、さまざまな要因が重なって症状が現れると考えられています。
ここでは、ストレートネックや長時間の前かがみ姿勢がある方によくみられる症状をご紹介します。
首や肩のこり・重だるさ
最も多い症状が、首から肩にかけてのこりや重だるさです。
デスクワークやスマートフォンの操作では、頭が少し前に出た姿勢になりやすく、首や肩の筋肉が頭の重さを支え続ける状態になります。
その状態が長時間続くことで筋肉が疲れやすくなり、「首が張る」「肩が重い」と感じることがあります。
頭痛
首や肩の筋肉が緊張した状態が続くと、頭痛につながることがあります。
特に首の後ろから後頭部にかけて締め付けられるような頭痛は、緊張型頭痛の特徴の一つです。
もちろん、頭痛には片頭痛など別の原因もあるため、すべてがストレートネックによるものではありません。
頭痛が頻繁に起こる場合や、いつもと違う強い頭痛がある場合は、自己判断せず医療機関へ相談しましょう。
首が動かしにくい
「左右を向きにくい」
「上を向くとつっぱる」
このように首の動かしづらさを感じる方もいます。
これは頚椎だけの問題ではなく、胸椎(背中の上部)や肩甲骨の動きが少なくなることで、首が必要以上に動きを補っているケースも少なくありません。
そのため、首だけを動かそうとするよりも、胸椎や肩甲骨も含めて動かしやすい状態を目指すことが大切です。
肩甲骨周囲や背中の張り
首と肩甲骨、胸椎は連動して動いています。
長時間同じ姿勢が続くと、この連動が少なくなり、
- 肩甲骨の内側が張る
- 背中が硬く感じる
- 深呼吸がしづらい
といった症状が現れることもあります。
「首が悪い」と思っていても、実際には胸椎や肩甲骨の動きが影響していることも珍しくありません。
手のしびれがある場合は注意
首の痛みに加えて、
- 手や腕のしびれ
- 力が入りにくい
- 指先の細かい動作がしづらい
といった症状がある場合は、神経が関わっている可能性があります。
このような症状はストレートネックだけでは説明できないこともあるため、医療機関で詳しく診てもらうことが大切です。
ストレートネックのセルフチェック
「自分はストレートネックなのでは?」と気になる方もいるかもしれません。
ここで紹介する方法はあくまでも簡単な目安であり、ストレートネックかどうかを診断するものではありません。
壁を使った簡単チェック
壁に背中をつけて立ち、
- かかと
- お尻
- 背中
を壁につけます。
その状態で無理なく後頭部が壁につくか確認してみましょう。
無理をしなくても後頭部が壁につく場合もあれば、顎を強く引かないとつかない方もいます。
ただし、この結果だけでストレートネックと判断することはできません。
体格や姿勢の癖なども影響するため、「姿勢を見直すきっかけ」として考える程度で十分です。
日常生活でこんなことはありませんか?
次のような項目に当てはまるものが多い場合は、首への負担が大きくなっている可能性があります。
- スマホを見る時間が長い
- パソコン作業が1時間以上続くことが多い
- 気付くと頭が前へ出ている
- 肩が上がっていると言われる
- 長時間同じ姿勢になることが多い
- 首や肩が夕方になると疲れやすい
これらが当てはまるからといってストレートネックとは限りませんが、身体の使い方を見直すサインになることがあります。
今日からできるセルフケア
ストレートネックを「元の形に戻す」ことを目的にするのではなく、首に負担が集中しにくい身体の使い方を目指すことが大切です。
1. 同じ姿勢を続けない
セルフケアの中でも最も取り組みやすいのが、長時間同じ姿勢を避けることです。
仕事に集中すると何時間も同じ姿勢になりがちですが、短時間でも姿勢を変えたり立ち上がったりするだけで、首や肩への負担を分散しやすくなります。
トイレに行く、飲み物を取りに行く、軽く背伸びをするなど、小さな動きでも構いません。
2. スマホはできるだけ目線に近づける
スマートフォンを膝の上や胸の前で見ると、自然とうつむく姿勢になりやすくなります。
できる範囲で画面を少し高く持ち、首だけが下を向き続けないよう工夫してみましょう。
長時間操作する場合は、途中で休憩を入れることも大切です。
3. モニターの高さを見直す
デスクトップパソコンでは、モニターが低すぎると頭が前へ出やすくなります。
画面の位置や椅子の高さを調整し、自然に正面を見る姿勢を保ちやすい環境を整えましょう。
ノートパソコンの場合は、必要に応じてスタンドや外付けキーボードを活用するのも一つの方法です。
4. 胸を開くストレッチ
長時間のデスクワークでは胸の前の筋肉が硬くなりやすく、肩が前へ入りやすくなります。
壁やドア枠を利用して胸の前を心地よく伸ばすストレッチは、姿勢のリフレッシュに役立つ可能性があります。
強く反動をつけたり、痛みを我慢して伸ばしたりする必要はありません。
気持ちよく伸びる範囲で行いましょう。
5. 肩甲骨を動かす
肩をゆっくり回したり、肩甲骨を寄せるような軽い運動は、胸椎や肩甲骨周囲の動きを引き出しやすくなります。
首だけを動かすよりも、背中全体を動かす意識を持つことで、首への負担が分散しやすくなる場合があります。
痛みが強くなる場合は無理に続けず、一度中止してください。
こんな症状があるときは医療機関への相談も検討しましょう
首や肩のこり、軽い痛みであれば、生活習慣の見直しやセルフケアで様子を見ることもあります。
一方で、次のような症状がある場合は、ストレートネックだけでは説明できない病気が隠れている可能性もあるため、医療機関への相談をおすすめします。
- 手や腕のしびれが続く
- 力が入りにくい、物を落としやすい
- 転倒や交通事故など外傷のあとから強い痛みがある
- 発熱を伴う首の痛み
- 安静にしていても強い痛みが続く
- 徐々に症状が悪化している
- 排尿・排便の異常を伴う
- これまで経験したことのない強い頭痛を伴う
これらの症状は、神経や骨、感染症などが関係している可能性もあります。
「ストレートネックだから」と自己判断せず、必要に応じて整形外科などで検査を受けましょう。
よつ葉接骨院・整体院の考え方
「ストレートネックと言われたので、首のカーブを元に戻したい。」
そのようなご相談をいただくことは少なくありません。
しかし、現在の研究では、頚椎のカーブと症状は必ずしも一致しないことが報告されています。
ストレートネックであっても痛みがない方がいる一方で、正常なカーブでも首や肩の痛みを抱えている方もいます。
そのため、当院では**「ストレートネックそのものを治すこと」を目的とした施術は行っていません。**
私たちが重視しているのは、首だけに負担が集中しない身体の状態を目指すことです。
デスクワークやスマートフォンの使用が続くと、頚椎だけでなく胸椎(背中の上部)や肩甲骨の動きが少なくなり、首がその分まで頑張って動かなければならない状態になることがあります。
そこで当院では、AI姿勢解析も活用しながら、
- 頚椎の動き
- 胸椎の動き
- 肩甲骨の動き
- 骨盤や体幹のバランス
- 日常生活での姿勢や身体の使い方
などを総合的に確認します。
そのうえで、頚椎や胸椎が本来動くべき範囲で動きやすい状態を目指し、首への負担を軽減できるようサポートすることを大切にしています。
もちろん、画像上のストレートネックが変化することをお約束するものではありません。
しかし、身体全体の動きや姿勢を見直すことで、日常生活で首にかかる負担が減り、「仕事の後の首の重だるさが楽になった」「以前より疲れにくくなった」と感じられる方もいらっしゃいます。
首だけを見るのではなく、身体全体のバランスから負担のかかり方を考えることが、当院の施術の特徴です。
まとめ
ストレートネックは、頚椎のカーブが少なくなっている状態を表す言葉ですが、それだけで痛みや不調が決まるわけではありません。
また、スマートフォンやパソコンの使用が直接の原因と断定できるわけでもありませんが、長時間の前かがみ姿勢や同じ姿勢が続くことで、首への負担が大きくなる可能性があります。
大切なのは、「ストレートネックだから」と必要以上に不安になることではなく、日頃の姿勢や身体の使い方を見直し、首だけに負担が集中しない環境をつくることです。
デスクワーク中にこまめに身体を動かすことや、胸椎・肩甲骨も意識したセルフケアは、首への負担を減らす一助になる可能性があります。
症状が長く続く場合や、しびれ・筋力低下などを伴う場合は、医療機関で適切な診断を受けましょう。
首や肩の負担でお悩みの方は、よつ葉接骨院・整体院へご相談ください
「ストレートネックと言われたけれど、何をすればいいかわからない」
「デスクワークが続くと首や肩がつらくなる」
「姿勢を気を付けても改善しない」
このようなお悩みがある方は、一人で抱え込まずお気軽にご相談ください。
よつ葉接骨院・整体院では、国家資格を持つ施術者がAI姿勢解析も参考にしながら、首だけでなく胸椎や肩甲骨、骨盤を含めた全身のバランスを確認します。
現在の状態をわかりやすくご説明し、一人ひとりの生活スタイルに合わせて、無理なく続けられるセルフケアや身体の使い方もお伝えしています。
「ストレートネックを治す」ことではなく、首への負担を減らし、日常生活をより快適に過ごせる身体づくりを一緒に目指していきましょう。
参考文献
- 日本整形外科学会・日本脊椎脊髄病学会. 頚椎症性脊髄症診療ガイドライン(最新版)。
- 日本整形外科学会・日本脊椎脊髄病学会. 頚椎症性神経根症診療ガイドライン(最新版)。
- Cohen SP. Epidemiology, Diagnosis, and Treatment of Neck Pain. Mayo Clinic Proceedings. 2015;90(2):284-299.
- Blanpied PR, et al. Neck Pain: Revision 2017 Clinical Practice Guidelines Linked to the International Classification of Functioning, Disability and Health. Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy. 2017;47(7):A1-A83.
- Côté P, et al. The Global Spine Care Initiative: Neck Pain and Its Associated Disorders. European Spine Journal. 2018.
- 厚生労働省. 情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン(令和元年)。
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執筆者紹介
執筆者:柔道整復師 宮寺 雅佳(よつ葉接骨院 院長)
私はこれまで18年間、3万人以上の施術に携わってきました。企業での腰痛セミナーや整体師向けの講習にも関わりながら、「根本的な改善」と「戻りにくい体づくり」を大切に、日々施術を行っています。
当院では、筋肉や骨格のゆがみ(外側)だけでなく、自律神経の乱れや脳の疲労(内側)にも着目した独自の整体を提供しています。
「治療でも癒しでもない。“ととのえる”という新しい選択」を通じて、不調をくり返さない身体を目指しています。
慢性的な頭痛や肩こり、自律神経の乱れ、なかなか改善しない腰痛などでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
よつ葉接骨院 / よつ葉整体院(横浜市鶴見区・京急生麦駅徒歩1分)
肩こり・頭痛・腰痛・自律神経の乱れなど、慢性的な不調を中心に、一人ひとりの身体の状態に合わせた施術を行っています。
国家資格を持つ院長が、AI姿勢分析や可動域検査などを用いて原因を確認し、筋肉や関節だけでなく、身体全体のバランスを考慮した施術をご提供しています。
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