酒は百薬の長は本当?最新研究から分かったお酒のメリット・デメリット

2026年07月20日

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酒は百薬の長は本当?
最新研究から分かったお酒のメリット・デメリット

「酒は百薬の長」

一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか。

適量のお酒は健康に良いというイメージを持っている方も多い一方で、近年では「少量でも健康リスクがある」という報告も増えています。

では実際のところ、お酒は健康に良いのでしょうか?

今回は、最新の研究をもとに、お酒のメリットとデメリットを分かりやすくご紹介します。

※★は、複数のガイドラインや研究をもとにしたエビデンスレベルの目安です。

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「酒は百薬の長」とは?

「酒は百薬の長」は、中国の歴史書『漢書』に由来する言葉で、「適量のお酒は多くの薬にも勝る」という意味があります。

昔からお酒は、人との交流や祝い事、食文化など、私たちの生活に深く根付いてきました。

しかし、この言葉が生まれた当時には、現在のような医学研究や大規模な疫学調査はありませんでした。

そのため現在では、「本当に健康に良いのか」が多くの研究によって検証されています。

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【メリット①】人とのつながりや幸福感につながる
★★★★★

実は、お酒そのものよりも注目されているのが「人とのつながり」です。

家族や友人との食事、仲間との会話など、お酒を囲む時間はコミュニケーションを深めるきっかけになることがあります。

人との良好な関係や社会的なつながりは、幸福感を高めるだけでなく、健康や寿命にも良い影響を与えることが、多くの研究で報告されています。

つまり、お酒による健康効果と言われてきたものの一部は、アルコールそのものではなく、「誰かと楽しい時間を過ごすこと」の効果かもしれません。

参考文献

Holt-Lunstad J, et al. Social Relationships and Mortality Risk: A Meta-analytic Review. PLoS Medicine. 2010.

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【メリット②】リラックス効果
★★★★☆

アルコールには脳の働きを一時的に抑え、緊張や不安を和らげる作用があります。

そのため、

・気分転換になる

・緊張がほぐれる

・会話が弾みやすくなる

と感じる方も少なくありません。

仕事終わりの一杯や、休日にゆっくりお酒を楽しむ時間が、ストレス解消につながっている方もいるでしょう。

ただし、この効果は一時的なものです。

飲み過ぎると判断力の低下や依存症のリスクが高まり、ストレス対策としても逆効果になることがあります。

参考文献

National Institute on Alcohol Abuse and Alcoholism (NIAAA)

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【メリット③】食事や人生をより楽しめる
★★★☆☆

お酒は健康のためだけに飲まれているわけではありません。

料理との相性を楽しんだり、お祝いの席や季節のイベントを彩ったりと、食文化の一部として世界中で親しまれています。

また、「今日は頑張ったから一杯だけ」「旅行先で地酒を味わう」といった楽しみは、生活の満足度(QOL)につながることもあります。

もちろん、お酒を飲まなくても充実した生活は送れます。

しかし、お酒を楽しむ時間そのものに価値を感じる方が多いことも事実です。

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【デメリット①】がんのリスクが高まる
★★★★★

現在、最も強いエビデンスがあるのが「がん」との関係です。

口腔がん、咽頭がん、食道がん、乳がん、大腸がんなどでは、飲酒量が増えるほどリスクが高まることが分かっています。

WHOは2023年に、

「健康に安全な飲酒量は存在しない」

という見解を発表しました。

もちろん、少量の飲酒ですぐに病気になるわけではありません。

しかし、「少しだから健康に良い」とも言えないのが現在の医学の考え方です。

参考文献

World Health Organization. No level of alcohol consumption is safe for our health. 2023.

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【デメリット②】睡眠の質が低下する
★★★★★

「お酒を飲むとよく眠れる」という方も多いでしょう。

確かにアルコールには眠気を誘う作用があります。

しかし実際には、

・深い睡眠(徐波睡眠)が減る

・夜中に目が覚めやすくなる

・睡眠後半の眠りが浅くなる

ことが分かっています。

寝付きは良くなっても、睡眠の質は下がる可能性があります。

翌朝の疲労感や日中の集中力低下につながることもあるため、睡眠目的の飲酒はおすすめできません。

――――――――――――――――

【デメリット③】生活習慣病や依存症のリスク
★★★★★

飲酒量が増えるほど、

・高血圧

・肝疾患

・心房細動

・膵炎

・アルコール依存症

などのリスクが高くなることが分かっています。

特に長期間にわたる多量飲酒は、健康への影響が大きくなるため注意が必要です。

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結局、お酒は体にいいの?

現在の医学では、

「健康のためにお酒を飲み始めること」は推奨されていません。

一方で、お酒を適量楽しみながら、家族や友人との食事や会話を楽しむことは、人生の楽しみや心の豊かさにつながる側面もあります。

つまり、お酒の価値は「健康食品」としてではなく、人との交流や食文化、人生を楽しむための嗜好品として考えるのが、現在の研究に最も近いと言えるでしょう。

「酒は百薬の長」という言葉は、現代の医学ではそのまま当てはまるとは言えません。

しかし、飲み方や付き合い方次第では、お酒が人生を豊かにしてくれることもあるでしょう。

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参考文献
World Health Organization. No level of alcohol consumption is safe for our health. 2023.
Holt-Lunstad J, Smith TB, Layton JB. Social Relationships and Mortality Risk: A Meta-analytic Review. PLoS Med. 2010.
National Institute on Alcohol Abuse and Alcoholism (NIAAA). Alcohol’s Effects on the Body.
Nature Reviews Cardiology. Alcohol consumption and cardiovascular disease.
U.S. Surgeon General. Alcohol and Cancer Risk. 2025.

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執筆者紹介

宮寺 雅佳

執筆者:柔道整復師 宮寺 雅佳(よつ葉接骨院 院長)

臨床現場で19年以上、これまで3万人以上の方の身体のお悩みに向き合ってきました。

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目指しているのは、痛みだけにとらわれず、その方が元気な毎日を送れるようサポートすること。
この記事も、医学的な情報をもとに、できるだけ分かりやすくお伝えすることを心がけて作成しています。

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