頭痛になりやすい人の特徴7選|あなたはいくつ当てはまる?

2026年08月25日

「また頭が痛くなってきた……」

仕事中や家事の途中、朝起きたときなど、頭痛を繰り返していると、

「どうして自分はこんなに頭痛になりやすいんだろう?」

と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

頭痛というと、「肩こりがあるから」「姿勢が悪いから」「ストレスのせい」など、一つの原因で説明されることがあります。

実際の頭痛はもっと複雑です。

睡眠やストレスなどの生活面、首・肩や顎の状態、身体活動、食事、さらに片頭痛では遺伝的な要素まで、さまざまなこととの関連が研究されています。

この記事では、片頭痛や緊張型頭痛を中心とした研究をもとに、頭痛がある方にみられやすい特徴や、頭痛と関連する要因を7つ紹介します。

「自分には何が関係していそうか?」を考えるきっかけにしてみてください。

そもそも「頭痛」は一つではありません

私たちは普段まとめて「頭痛」と呼んでいますが、頭痛にはさまざまな種類があります。

代表的なのが片頭痛緊張型頭痛です。

片頭痛では、ズキズキするような痛み、動くとつらくなる、吐き気、光や音がつらいといった症状がみられることがあります。

緊張型頭痛では、頭を締め付けられるような痛みが代表的で、一般的には軽度~中等度、日常的な動作では悪化しにくいことなどが特徴です。

さらに、同じ人に片頭痛と緊張型頭痛の両方がみられることもあります。

国際頭痛学会のICHD-3(国際頭痛分類第3版)でも、それぞれの頭痛について診断基準が定められています。

そのため、「頭痛の原因はこれ」と一つに決めるよりも、どのような頭痛なのか、いつ起こるのか、身体や生活にどのような特徴があるのかを整理していくことが大切です。

では、研究で報告されている内容を見ていきましょう。

頭痛になりやすい人にみられる7つの特徴

1.睡眠の質が悪い・生活リズムが乱れやすい

最初に確認したいのが睡眠です。

「寝不足の翌日は頭が痛い」
「眠りが浅かった日は調子が悪い」

と感じた経験がある方もいると思います。

睡眠と頭痛については多くの研究が行われています。

2026年に発表された緊張型頭痛の系統的レビュー・メタ解析では、27研究が検討され、緊張型頭痛がある人では睡眠の問題が多く報告されていました。研究間のばらつきも大きいため、睡眠と頭痛の関係についてはさらに研究が必要とされています。

片頭痛や緊張型頭痛を対象にした睡眠への介入研究もあり、睡眠は頭痛を考えるうえで注目されている生活要因の一つです。

ここで大切なのは、睡眠時間だけを見ることではありません。

  • 寝る時間や起きる時間
  • 途中で何度も目が覚めないか
  • 朝起きたときに休めた感じがあるか
  • 休日だけ睡眠時間が大きく変わっていないか

なども含めて振り返ってみましょう。

頭痛が続いている方にとって、「最近ちゃんと眠れているかな?」は確認しておきたいポイントです。

2.ストレスを感じることが多い

仕事、人間関係、家事、育児、忙しさなど、私たちは日常生活の中でさまざまなストレスを受けています。

ストレスと頭痛の関連についても研究されています。

片頭痛と緊張型頭痛を対象にした系統的レビューでは、日常的なストレスや精神的な負荷と、頭痛や痛みの感じ方との関連が報告されています。

ストレスというと「気持ちの問題」と思われるかもしれません。

実際には、忙しい時期には睡眠時間が変わったり、食事が不規則になったり、身体を動かす時間が減ったりすることもあります。

つまり、ストレスだけを切り離して考えるより、

「最近の生活全体に余裕があるか」

という視点で振り返ると分かりやすくなります。

頭痛が出た日だけを見るのではなく、仕事の忙しさ、睡眠、食事などを簡単に記録しておくと、自分なりの傾向に気づけることがあります。

3.首・肩の痛みや不調を感じている

「頭痛と一緒に首もつらい」
「頭が痛くなる日は肩も重い」

という方は少なくありません。

首と頭痛の関係については、片頭痛と緊張型頭痛の両方で研究されています。

2025年に発表された系統的レビュー・メタ解析では77研究、2,551人が対象となり、頭痛がない人と比べて、片頭痛や緊張型頭痛がある人では首の動き、筋力、持久力などに違いがみられる項目が報告されました。

頭や首周辺を押したときの圧痛も多くみられています。

研究ごとの差が大きく、これらの結果についてエビデンスの確実性は「非常に低い」と評価されています。

現在の研究から言えるのは、首や肩の状態は頭痛がある方をみるときに確認する価値のある要素の一つということです。

首がどのくらい動くのか。

左右差はあるのか。

首や肩のどこに痛みや違和感があるのか。

普段どんな姿勢や身体の使い方が多いのか。

こうしたことを一つずつ確認していくことで、その方の身体の特徴が見えてきます。

4.顎の痛みや違和感がある

頭痛で意外と見落とされやすいのが**顎(あご)**です。

「口を開けると顎が痛い」
「顎が疲れやすい」
「朝起きると顎の周りが重い」
「無意識に噛みしめていることがある」

という方はいないでしょうか。

顎関節や顎を動かす筋肉などに痛みや機能の問題が生じる状態は、まとめて**顎関節症(TMD)**と呼ばれています。

2024年の系統的レビュー・メタ解析では、頭痛がない人と比較して、顎関節症は片頭痛と緊張型頭痛の両方で多くみられることが報告されています。

特に関連がみられたのは、顎関節の形そのものよりも、痛みを伴う顎関節症や、咬筋・側頭筋など筋肉に関係するタイプでした。

別の系統的レビューでも、一次性頭痛と痛みを伴う顎関節症との関連が報告されています。

では、なぜ頭と顎が一緒に研究されているのでしょうか。

一つのポイントが、**三叉神経(さんさしんけい)**です。

三叉神経は、顔や顎、頭などの感覚に深く関わる大きな神経です。

さらに、こめかみにある側頭筋は顎を動かす筋肉の一つです。奥歯を噛みしめながらこめかみに手を当てると、筋肉が動くのを感じられると思います。

そのため頭痛がある方では、頭や首だけではなく、

顎の痛み、口の開けやすさ、側頭部や顎周辺の筋肉の状態

なども確認する価値があります。

現在の研究では、頭痛と顎の不調には共通する痛みの仕組みなど複数の可能性が考えられており、その詳しい関係は研究が続いています。

「頭痛なのに顎?」と思うかもしれませんが、身体は部位ごとに完全に独立しているわけではありません。

頭痛があるとき、顎も一緒に確認してみる。

これは覚えておいてほしいポイントです。

5.身体を動かす機会が少ない

デスクワークや在宅勤務などで、

「気づいたら一日ほとんど歩いていなかった」

という方も増えています。

身体活動と頭痛についても研究されています。

片頭痛や緊張型頭痛に対する運動療法を調べた系統的レビュー・メタ解析では、19研究、2,776人が対象となり、有酸素運動や筋力トレーニングなどで頭痛に一定の変化が報告されました。エビデンスの確実性は低い、または非常に低いと評価されています。

緊張型頭痛についても、監督下で行う身体活動が痛みの強さや頭痛頻度に良い影響を与える可能性が報告されています。

大切なのは、

「頭痛があるから激しい運動をしなければ」

と考えることではありません。

散歩をする、長時間座りっぱなしにならない、無理のない範囲で身体を動かすなど、日常生活の中で続けられる身体活動から考えてみましょう。

運動中に頭痛が急に強くなる場合や、これまで経験したことのない頭痛が運動によって起こった場合には、運動を続けず医療機関へ相談してください。

6.食事を抜く・食事時間が乱れやすい

忙しいと、

「朝ごはんを食べる時間がなかった」
「昼食が夕方になってしまった」

という日もありますよね。

特に片頭痛では、食事を抜くことや空腹と頭痛発作との関連が研究されています。

2025年のスコーピングレビューでは36研究が検討され、多くの研究で絶食や食事を抜くことと片頭痛との関連が報告されました。

研究方法にはばらつきがあり、質の高い長期的な研究がさらに必要とされています。

そのため、片頭痛が起こりやすい方は、

「何を食べたか」だけでなく「食事を抜いていないか」

も振り返ってみる価値があります。

頭痛が出た時間と食事時間を記録してみるのも一つの方法です。

7.家族に片頭痛の人がいる

ここまで睡眠、ストレス、身体、食事など、自分で見直せる要素を紹介してきました。

頭痛には、生活習慣だけでは説明できない部分もあります。

その代表が遺伝的な要素です。

特に片頭痛では遺伝に関する研究が進んでいます。

2022年にNature Geneticsに掲載された大規模なゲノム研究では、10万人を超える片頭痛患者を含む解析から、片頭痛と関連する123の遺伝子領域が確認されました。

つまり、

「頭痛になりやすいのは生活習慣が悪いから」

と単純に考える必要はありません。

片頭痛の起こりやすさには、生まれ持った要素も関係しています。

家族に片頭痛の方がいる場合は、医療機関で頭痛について相談するときにも家族歴を伝えておくとよいでしょう。

7つ当てはまったら頭痛になる、という意味ではありません

ここまで読んで、

「4つも当てはまった」
「ほとんど当てはまる……」

と思った方もいるかもしれません。

この記事の7項目は、当てはまる数で頭痛のリスクを判定するものではありません。

研究によって対象となる頭痛の種類も違います。

睡眠やストレスのように片頭痛・緊張型頭痛の両方で研究されているものもあれば、食事や遺伝のように片頭痛で特に研究されているものもあります。

大切なのは数ではなく、

「自分の頭痛には、どんなことが一緒に起きているだろう?」

と振り返ることです。

頭痛は一つの要素だけで説明できないからこそ、身体と生活の両方を見ることが役立ちます。

頭痛を繰り返す方が自分でできること

頭痛の記録をつけてみる

「いつ頭痛が起きたか」だけでも記録してみましょう。

余裕があれば、

  • 頭痛が起きた日時
  • 痛みの場所
  • ズキズキする・締め付けるなど痛み方
  • 吐き気や光・音のつらさ
  • 睡眠
  • 食事
  • その日の活動
  • 使用した薬

なども記録します。

国際頭痛分類でも、片頭痛と緊張型頭痛が併存する場合などには、頭痛日記によってそれぞれを区別することが役立つとされています。

毎日細かく書く必要はありません。

続けられる範囲で記録することが大切です。

生活を一気に変えようとしない

「睡眠も改善して、運動して、食事も完璧にしよう」

となると続きません。

まずは、

「今日は少し早めに休もう」
「昼休みに少し歩いてみよう」
「忙しくても食事を抜かないようにしよう」

など、自分が取り組みやすいものから始めてみてください。

運動については片頭痛・緊張型頭痛とも研究されていますが、研究によって効果や確実性には差があります。無理なく継続できる身体活動を生活に取り入れることを基本に考えましょう。

こんな頭痛は医療機関へ相談してください

頭痛の中には、病気や外傷など別の原因によって起こる二次性頭痛があります。

特に、

  • 突然起こった非常に強い頭痛
  • 今までとは明らかに違う頭痛
  • 頭痛のパターンが急に変わった
  • 発熱など全身症状を伴う
  • 手足の力が入りにくい、感覚がおかしい、意識がおかしいなど神経症状を伴う
  • 頭をぶつけたあとから強い頭痛がある
  • 頭痛が徐々に悪化している

などの場合には、整体で様子を見るのではなく医療機関での評価が必要です。

頭痛の危険なサインを整理したSNNOOP10でも、突然の発症、神経症状、発熱などの全身症状、頭痛パターンの変化、外傷後の頭痛などが注意すべき特徴として挙げられています。

いつもの頭痛でも頻度が増えている、生活や仕事に支障が出ている、頭痛の種類が分からないという場合には、一度医療機関へ相談して頭痛のタイプを確認することも大切です。

よつ葉接骨院・整体院が頭痛の方に対して大切にしていること

よつ葉接骨院・整体院では、頭痛の方に対して**「痛い場所だけを見る」のではなく、身体と日常生活の両方を確認すること**を大切にしています。

頭痛だから首だけ。

肩がこっているから肩だけ。

というように、最初から見る場所を決めることはしません。

問診では頭痛の出方や困っていることを確認し、必要に応じて首・肩の動きや筋肉の状態、身体全体の動きなどを見ていきます。

頭部や側頭部まで丁寧に触れて確認します

頭痛の方では、頭部や側頭部まで実際に触れながら状態を確認することがあります。

頭には筋肉だけでなく、神経や血管などさまざまな組織があります。

特に片頭痛では、頭や顔の感覚に関わる三叉神経と血管などからなる「神経血管系」が重要な研究対象になっています。

側頭部には側頭筋があり、浅側頭動脈などの血管も走っています。

当院ではこうした解剖学的な特徴にも配慮し、強く押すことを目的とせず、その方が安心して受けられる刺激で頭部まで丁寧に触れていきます。

頭の血管を触ることで頭痛の原因を特定する検査ではありません。

頭部を筋肉だけの場所として捉えず、さまざまな組織が存在する場所として安全性に配慮して施術することを大切にしています。

顎やこめかみも確認します

今回紹介したように、顎関節症と片頭痛・緊張型頭痛には関連が報告されています。

そのため必要に応じて、

  • 顎に痛みや違和感がないか
  • 口を開けにくくないか
  • 顎周辺の筋肉はどのような状態か
  • こめかみにある側頭筋はどうか

などにも目を向けます。

頭痛の方だからこそ、頭・顎・首・肩まで広く確認するという考え方です。

睡眠・ストレス・運動・食事も身体の一部として考える

施術だけで頭痛を考えることもしません。

今回紹介した研究からも、睡眠、ストレス、身体活動、食事など、頭痛には日常生活のさまざまな要素との関連が報告されています。

だからこそ、

「最近眠れていますか?」
「仕事が忙しくなっていませんか?」
「身体を動かす時間はありますか?」
「食事を抜くことはありませんか?」

といった生活面も、その方に必要な範囲で一緒に確認していきます。

身体を整えることと、毎日の過ごし方を整えること。

その両方から、自分らしく元気に過ごせる身体づくりを考えていくことが、よつ葉接骨院・整体院の大切にしている考え方です。

まとめ|頭痛になりやすさを一つの原因で考えない

今回紹介した7つを振り返ってみましょう。

  1. 睡眠の質が悪い・生活リズムが乱れやすい
  2. ストレスを感じることが多い
  3. 首・肩の痛みや不調を感じている
  4. 顎の痛みや違和感がある
  5. 身体を動かす機会が少ない
  6. 食事を抜く・食事時間が乱れやすい
  7. 家族に片頭痛の人がいる

頭痛にはさまざまなタイプがあり、関係する要素も人によって違います。

だからこそ、頭痛がある場所だけを見るのではなく、首や肩、顎、睡眠、ストレス、身体活動、食事など、自分の身体と生活を広く振り返ることが大切です。

「また頭痛だ」で終わらせず、

自分の頭痛にはどんな特徴があるのか。

そこから考えてみてください。

繰り返す頭痛でお悩みの方は、身体の状態を一度確認してみませんか。

よつ葉接骨院・整体院では、頭部や顎、首・肩など身体の状態と、睡眠や身体活動など日常生活の両方から、元気に過ごせる身体づくりを一緒に考えていきます。

参考文献

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執筆者紹介

宮寺 雅佳

執筆者:柔道整復師 宮寺 雅佳(よつ葉接骨院 院長)

臨床現場で19年以上、これまで3万人以上の方の身体のお悩みに向き合ってきました。

よつ葉接骨院では、「痛い場所だけにとらわれず、身体全体を見ること」を大切にしています。
腰痛や肩こりなどの不調は、痛みを感じている場所だけでなく、身体の動きや活動量、日々の過ごし方など、さまざまな要素が関係していることがあります。

そのため、問診や身体の動き、姿勢などを確認し、一人ひとりの状態に合わせて施術やセルフケアをご提案しています。

目指しているのは、痛みだけにとらわれず、その方が元気な毎日を送れるようサポートすること。
この記事も、医学的な情報をもとに、できるだけ分かりやすくお伝えすることを心がけて作成しています。

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