「脳疲労」とは?頭が疲れたと感じるときに見直したいこと

2026年09月7日

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「仕事が終わると、頭がぐったりする」

「考えがまとまらない」

「集中力が続かない」

「休んでも頭がスッキリしない」

身体を激しく動かしたわけではないのに、頭を使い続けたあとに強い疲れを感じることがあります。

こうした状態を、一般に「脳疲労」と表現することがあります。

特に、パソコンやスマートフォンを長時間使う方、仕事で考えることや判断することが多い方は、「身体より頭が疲れている」と感じることもあるでしょう。

では、「脳疲労」とは実際にどのような状態なのでしょうか。

この記事では、

・脳疲労とは何なのか
・なぜ頭が疲れたように感じるのか
・睡眠や休憩との関係
・頭や首の緊張に目を向ける意味
・自分でできる対策
・よつ葉接骨院・整体院でできること

について、現在の研究をもとに分かりやすく解説します。

「脳をどうにかしなければ」と難しく考えるのではなく、頭が疲れていると感じたときに何を確認すればよいのか、一緒に整理していきましょう。

「脳疲労」ってどんな状態?

「脳疲労」という言葉は、日常では広い意味で使われています。

頭が重い。

考えるのが面倒になる。

集中できない。

仕事の効率が落ちる。

何も考えずに休みたい。

こうした状態をまとめて「脳が疲れた」と表現している方も多いのではないでしょうか。

医学研究では、これに近い概念として**mental fatigue(精神的疲労・認知的疲労)**が研究されています。

精神的疲労とは、長時間にわたって集中や判断などの認知的な活動を続けたときに生じる、一時的な心身の状態です。

2025年に発表された系統的レビュー・メタ解析では、精神的疲労について72件の研究が検討されています。

精神的疲労については、脳波、脳活動、心拍などさまざまな生理学的な変化が研究されています。

つまり、私たちが感じる「頭が疲れた」という感覚は、単なる気の持ちようとして片づけるものではありません。

長時間頭を使い続けたあとに疲労を感じること自体は、研究されている現象です。

この記事では、一般の方になじみのある「脳疲労」という言葉を使いながら、研究上の精神的疲労を中心に考えていきます。

脳疲労を感じるときに見直したい5つのこと

「最近、頭が疲れているな」と感じたとき、原因を一つに決める必要はありません。

まず確認したいのは、

  1. 長時間の集中や情報処理
  2. 休憩の取り方
  3. 睡眠
  4. 身体活動
  5. 心身が休める時間

です。

それぞれを順番に見ていきましょう。

1.頭を使い続けていませんか?

現代の仕事では、身体を動かさなくても脳は休む暇がない、という状況が起こりやすくなっています。

パソコンで資料を作る。

メールを確認する。

チャットに返信する。

オンライン会議に参加する。

数字を確認する。

次の仕事について考える。

休憩中にはスマートフォンを見る。

このような生活では、一日の中で「考えなくていい時間」が意外と少なくなります。

精神的疲労は、持続的な認知課題によって実験的にも研究されています。

特に、

・集中を続ける
・判断を繰り返す
・注意を維持する
・情報を処理し続ける

といった作業が長時間続いたあとには、精神的な疲労を感じることがあります。

「身体を使っていないのに、どうしてこんなに疲れるんだろう」

と感じている方は、運動量だけではなく、一日にどれくらい頭を使い続けているかを振り返ってみてください。

2.「休憩しているつもり」になっていませんか?

仕事の合間にスマートフォンを見る。

SNSをチェックする。

ニュースを見る。

動画を見る。

これも気分転換にはなります。

ただ、頭を休ませるという視点では、仕事とは別の情報を処理し続けている時間でもあります。

そこで意識したいのが、仕事から短時間離れる「休憩」です。

2022年に発表されたマイクロブレイクに関する系統的レビュー・メタ解析では、22の研究サンプル、計2,335人が検討されています。

短い休憩を取ることで、疲労感の軽減や活力の向上が示されました。

興味深いのは、休憩を取れば必ず仕事のパフォーマンスが大きく上がる、という話ではないことです。

短い休憩は「もっと働くため」というより、疲れをため込みすぎないための時間として考えると分かりやすいでしょう。

仕事が一区切りついたら立ち上がる。

少し歩く。

窓の外を見る。

飲み物を取りに行く。

目を閉じて静かに過ごす。

短い時間でも、今まで行っていた作業から離れる時間をつくってみてください。

3.睡眠は「頭の疲れ」を考えるうえで重要

「最近、頭が働かない」

「ぼんやりする」

「集中が続かない」

そんなときに確認してほしいのが睡眠です。

2024年に発表された系統的レビュー・メタ解析では、一晩の睡眠時間を2〜6時間に制限した44研究が分析されています。

その結果、睡眠を制限すると主観的な眠気が増加し、持続的な注意力にも低下がみられました。

さらに2024年の別のメタ解析では、睡眠時間の制限が記憶形成にも影響することが報告されています。

頭が働かないと感じると、

「集中力を上げよう」

「もっと頑張ろう」

と考えてしまうかもしれません。

そんなときこそ、

・最近、睡眠時間を削っていないか
・寝る時間が遅くなっていないか
・夜中に何度も目が覚めていないか
・朝起きたときに休めた感覚があるか
・日中に強い眠気がないか

を振り返ってみましょう。

頭の疲れを感じる方にとって、睡眠は最初に確認しておきたいポイントの一つです。

4.頭が疲れたときこそ、少し身体を動かす

デスクワークで頭が疲れると、

「ソファに座って何もしない方がいい」

と思うかもしれません。

もちろん、ゆっくり休む時間も必要です。

同時に確認してほしいのが、一日の身体活動量です。

WHO(世界保健機関)は、成人に対して定期的な身体活動を推奨しています。

身体活動には、身体的な健康だけでなく、考える力や学習、心の健康など幅広いメリットがあります。

また、長時間座り続ける時間を減らすことも推奨されています。

特別な運動をしなければいけないわけではありません。

デスクから離れて歩く。

外へ昼食を買いに行く。

エレベーターではなく階段を使う。

仕事が終わったら散歩する。

家事をする。

こうした日常の動きも身体活動です。

「頭が疲れたから動かない」だけではなく、身体を適度に動かす時間と休む時間の両方をつくることを意識してみましょう。

5.「心身が休める時間」はありますか?

脳疲労について考えるとき、もう一つ大切にしたいのが、

「自分が休めたと感じられる時間があるか」

ということです。

休憩中も仕事のことを考えている。

家に帰ってもメールを確認する。

寝る直前まで明日の予定を考えている。

休日も何かしなければ落ち着かない。

このような状態では、仕事をしていない時間はあっても「休んだ感じ」が得られにくいことがあります。

休養は、単に横になることだけではありません。

好きな音楽を聴く。

散歩をする。

入浴する。

家族と話す。

趣味を楽しむ。

静かな場所で過ごす。

人によって「休める」と感じる方法は違います。

大切なのは、頭を使い続ける時間と、そこから離れる時間にメリハリをつけることです。

頭や首の「緊張」に目を向ける意味

ここからは、よつ葉接骨院・整体院で大切にしている考え方についてお話しします。

「頭が疲れた」と感じている方の中には、

「ずっと力が入っている感じがする」

「頭や首周りまで休まらない」

「仕事が終わっても身体が緊張している」

と感じる方がいます。

そこで当院では、頭の疲れを感じている方に対して、身体の状態も確認します。

そして状態に応じて、頭部・耳周辺・首周辺から穏やかに触れて施術を始めることがあります。

ここで大切にしているのが、強い刺激で無理に変えようとするのではなく、安心して力を抜きやすい時間をつくることです。

「触れてもらうこと」そのものも研究されている

人に触れてもらうことと心身の状態については、多くの研究があります。

2024年に『Nature Human Behaviour』に発表された系統的レビュー・メタ解析では、タッチを用いた介入について、メタ解析137研究を含む大規模な検討が行われました。

成人では、タッチを用いた介入によって、不安など心理面の指標に一定の変化がみられることが報告されています。

また、医療従事者などによるタッチも研究対象になっています。

これは「頭を触れば脳疲労が治る」という話ではありません。

よつ葉が頭部や首周辺への穏やかな施術で大切にしているのは、施術を受ける時間そのものを、心身が休みやすい時間にすることです。

身体を整えることだけを目的にせず、安心してリラックスできる時間も大切にする。

これが、よつ葉が考える「整体×リラクゼーション」です。

頭部へのマッサージについての研究もある

頭部への施術に近い研究として、頭皮へのマッサージを調べた研究もあります。

2016年に発表された研究では、女性のオフィスワーカー34人を対象に、15分または25分の頭皮マッサージを週2回、10週間行い、ストレスに関連する生理指標などを調べています。

その結果、ノルアドレナリン、コルチゾール、血圧などの指標に群間・時間による変化が報告されています。

この研究から「頭皮マッサージで脳疲労が改善する」と考えるのではなく、頭部への穏やかな施術と、心身の緊張やストレスに関連する反応について研究されていると捉えるのが適切です。

よつ葉でも、頭を「脳を直接治療する場所」として施術するわけではありません。

頭部や耳周辺、首周辺の筋肉、皮膚、筋膜などに穏やかに触れながら、身体に入っている力を確認していきます。

「筋肉をゆるめれば脳疲労が取れる」とは考えない

ここは、よつ葉の施術を理解していただくうえで大切なところです。

頭や首に触れて、

「硬くなっているから、これが脳疲労の原因です」

と決めるわけではありません。

また、

筋肉をゆるめる

血流が良くなる

脳の循環が良くなる

脳疲労が取れる

という説明もしません。

脳疲労を感じている方にとって確認したいことは、もっと幅広くあります。

長時間の集中。

休憩。

睡眠。

身体活動。

日々のストレス。

心身を休ませる時間。

そして、身体に力が入り続けていないか。

これらを一緒に見ていくことが大切です。

その中の一つとして、よつ葉では頭部・耳周辺・首周辺への穏やかな施術を、身体の緊張を確認しながらリラックスできる時間をつくるためのアプローチとして取り入れています。

「脳疲労かも」と思ったら今日からできる5つのこと

ここまでの内容を、実際の生活に落とし込んでみましょう。

1.仕事の途中で作業から離れる

短い休憩には疲労感を軽減する効果が示されています。

疲れてから長時間休むだけではなく、仕事の区切りで席を立つ、少し歩くなど、作業から離れる時間をつくってみましょう。

2.休憩中は情報を入れ続けない

スマートフォンを見ることが悪いわけではありません。

「頭を休ませたい」と感じているときは、あえて情報を見ない時間をつくる方法もあります。

窓の外を見る、目を閉じる、飲み物を飲むなど、頭を使う作業から少し離れてみましょう。

3.睡眠時間を確保する

睡眠時間の不足は、眠気や持続的注意などに影響します。

夜に集中できなくなっているときは、さらに頑張るより「今日は休む」という選択も大切です。

4.軽く身体を動かす

デスクワークが続いている方は、立つ、歩く、身体を無理なく動かすなど、日常生活の中に身体活動を入れてみましょう。

WHOも「少しでも身体を動かすことは、何もしないよりよい」としています。

5.何もしない時間をつくる

「休憩時間にも何かしなければ」と考えなくても大丈夫です。

何も見ない。

何も聞かない。

目を閉じる。

ゆっくりする。

自分が「休めた」と感じられる時間を意識してみましょう。

「脳疲労」で済ませず医療機関へ相談したいケース

「頭が働かない」「疲れが取れない」という症状には、睡眠の問題や身体的・精神的な病気などが関係していることもあります。

特に、

・突然、経験したことのない激しい頭痛が出た
・手足に急なしびれや力の入りにくさが出た
・ろれつが回らない
・意識がおかしい
・発熱を伴う強い頭痛がある
・頭を強く打ったあとから症状がある

といった場合は、「脳疲労」と自己判断せず、速やかに医療機関へ相談してください。

また、強い疲労感、眠気、集中力低下などが長期間続いている場合や、仕事・家事など日常生活に大きな支障が出ている場合も、医療機関への相談を検討しましょう。

よつ葉接骨院・整体院が「脳疲労」を感じる方にできること

よつ葉接骨院・整体院では、「脳疲労」という言葉だけで施術内容を決めません。

まず、

「どんなときに疲れるのか」

「一日の中で頭を使い続ける時間はどのくらいあるのか」

「睡眠は取れているか」

「仕事から離れて休める時間はあるか」

「身体にも力が入っていないか」

など、その方の状態を確認します。

施術では、状態に応じて頭部・耳周辺・首周辺から穏やかに触れていきます。

頭や首周辺の筋肉、皮膚、筋膜などの状態を確認しながら、強い刺激を加えるのではなく、ゆっくり身体の力を抜いて過ごせる時間を大切にしています。

「身体を整える整体」と「心身を休ませるリラクゼーション」。

その両方を大切にするのが、よつ葉の考え方です。

そして、施術だけで終わらせません。

必要に応じて、

・睡眠
・身体活動
・仕事中の休憩
・日々の過ごし方
・セルフケア

なども一緒に振り返ります。

目的は「脳疲労という言葉をなくすこと」ではありません。

仕事が終わったあとも元気に過ごせる。

家族との時間を楽しめる。

趣味を楽しめる。

夜はゆっくり休める。

そして、また次の日を元気に迎えられる。

そんな毎日を取り戻していくことです。

まとめ|頭が疲れたら「もっと頑張る」前に休み方を見直そう

一般に「脳疲労」と呼ばれる感覚に近いものとして、医学研究では精神的疲労・認知的疲労が研究されています。

長時間にわたって集中や判断などを続ければ、「頭が疲れた」と感じることがあります。

そんなときに確認したいのは、

・頭を使い続けていないか
・仕事から離れる休憩があるか
・睡眠時間を確保できているか
・適度に身体を動かしているか
・心身が休める時間があるか

ということです。

よつ葉接骨院・整体院では、さらに身体の緊張にも目を向けます。

状態に応じて頭部・耳周辺・首周辺へ穏やかに触れ、筋肉、皮膚、筋膜などの状態を確認しながら、心身ともにゆっくり休める施術時間を大切にしています。

あなたの身体には、元気になる力がある。

治すでも、癒すでもない。

「ととのえる」という選択を通して、元気な毎日を取り戻すお手伝いをします。

「仕事が終わっても頭が休まらない」

「ずっと考え事をしていて疲れている」

「休んでいるのにスッキリしない」

そんな状態が続いている方は、一度、身体と毎日の過ごし方を一緒に確認してみませんか。

よつ葉接骨院・整体院が、元気に過ごせる身体づくりをサポートします。

参考文献

  1. Goodman SPJ, Collins B, Shorter K, et al. Approaches to inducing mental fatigue: A systematic review and meta-analysis of (neuro)physiologic indices. Behavior Research Methods. 2025;57(4):102. doi:10.3758/s13428-025-02620-7.
  2. Albulescu P, Macsinga I, Rusu A, Sulea C, Bodnaru A, Tulbure BT. “Give me a break!” A systematic review and meta-analysis on the efficacy of micro-breaks for increasing well-being and performance. PLoS ONE. 2022;17(8):e0272460. doi:10.1371/journal.pone.0272460.
  3. Wüst LN, Capdevila NC, Lane LT, Reichert CF, Lasauskaite R. Impact of one night of sleep restriction on sleepiness and cognitive function: A systematic review and meta-analysis. Sleep Medicine Reviews. 2024;76:101940. doi:10.1016/j.smrv.2024.101940.
  4. Newbury CR, Crowley R, Rastle K, Tamminen J. A systematic and meta-analytic review of the impact of sleep restriction on memory formation. Neuroscience & Biobehavioral Reviews. 2024;167:105929. doi:10.1016/j.neubiorev.2024.105929.
  5. Packheiser J, Hartmann H, Fredriksen K, Gazzola V, Keysers C, Michon F. A systematic review and multivariate meta-analysis of the physical and mental health benefits of touch interventions. Nature Human Behaviour. 2024;8(6):1088-1107. doi:10.1038/s41562-024-01841-8.
  6. Kim IH, Kim TY, Ko YW. The effect of a scalp massage on stress hormone, blood pressure, and heart rate of healthy female. Journal of Physical Therapy Science. 2016;28(10):2703-2707. doi:10.1589/jpts.28.2703.
  7. World Health Organization. WHO Guidelines on Physical Activity and Sedentary Behaviour. Geneva: World Health Organization; 2020.
TEL予約045-710-0990
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執筆者紹介

宮寺 雅佳

執筆者:柔道整復師 宮寺 雅佳(よつ葉接骨院 院長)

臨床現場で19年以上、これまで3万人以上の方の身体のお悩みに向き合ってきました。

よつ葉接骨院では、「痛い場所だけにとらわれず、身体全体を見ること」を大切にしています。
腰痛や肩こりなどの不調は、痛みを感じている場所だけでなく、身体の動きや活動量、日々の過ごし方など、さまざまな要素が関係していることがあります。

そのため、問診や身体の動き、姿勢などを確認し、一人ひとりの状態に合わせて施術やセルフケアをご提案しています。

目指しているのは、痛みだけにとらわれず、その方が元気な毎日を送れるようサポートすること。
この記事も、医学的な情報をもとに、できるだけ分かりやすくお伝えすることを心がけて作成しています。

よつ葉接骨院 / よつ葉整体院(横浜市鶴見区・京急生麦駅徒歩1分)

肩こり・頭痛・腰痛・自律神経の乱れなど、慢性的な不調を中心に、一人ひとりの身体の状態に合わせた施術を行っています。

国家資格を持つ院長が、AI姿勢分析や可動域検査などを用いて原因を確認し、筋肉や関節だけでなく、身体全体のバランスを考慮した施術をご提供しています。

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